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ふとリラックスしてる時にすねの外側にだるさを感じていませんか?
それは、すねの外側にある、前頚骨筋という筋肉の緊張です。
この前頚骨筋がこわばって硬くなっているために、重だるいような違和感を感じます。
当然、すべての原因が前頚骨筋にあるとは限らないので、ご自分で確認してみてください。
すねの骨の外側を手で触ってみると、すねの骨(頚骨)に沿うように太い筋肉が走っています。
この筋肉が硬く盛り上がっているようになっていれば、これがだるさの原因です。
もうひとつ確認方法を。
この前頚骨筋は、すねの外側を走って、つちふまずのあたりに付着しています。
ですから、つちふまずのあたりを指で押してみて、痛みを感じるようであれば、前頚骨筋が硬くなっている、と思っていいと思います。
ではなぜ、前頚骨筋は硬くなってしまうのでしょうか。

前頚骨筋が硬くなる原因

今まですねの外側にだるさを感じる、という方をいろいろ見てきましたが、前頚骨筋が硬くなっている原因について、全員に共通した、「これ」といったものはなく、その人その人によって、原因は様々です。
これから、私の経験に基づいて、前頚骨筋が硬くなっている原因になっているであろうと思われることについて、思いつく限り上げていきたいと思います。

おなかを前に突き出す姿勢

この姿勢は女性の方に特に多いです。
いわゆる猫背になって、おなかを前に突き出すような姿勢になっている場合、体全体の重心は後ろにかかり、体がのけぞるような形になっているのですが、下腿(膝から下のことを下腿といいます)の部分でいうと、バランスをとるために、下腿の前側に体重がかかるようになり、前頚骨筋に力が入ります。
この状態が続くことで、前頚骨筋が硬くなってしまいます。
この場合は、骨盤や猫背を矯正し、正しい姿勢にすることで、前頚骨筋の緊張がとれ、すねの外側のだるさが解消されます。

ハイヒールの問題

女性の場合、ハイヒールを履くことが多い人も前頚骨筋が硬くなりやすいです。
ハイヒールを履いていると、どうしても体のバランスがくずれ、すねの前側に体重がかかり、前頚骨筋で踏ん張るような形になってしまいます。
この状態が続けば、前頚骨筋が硬くなってしまいます。

足首の硬さ

前頚骨筋の働きは、足首を上に曲げることです。
ですから、前頚骨筋は足首の動きと密接に関係しています。
そして、筋肉はよく動かすことによって、柔軟性が出てきます。
ですから、あまり歩かなかったりして、足首をあまり動かさないでいると、前頚骨筋が硬くなってきます。
当然それと同時に、その他の足首に関係したふくらはぎの筋肉なども硬くなってきます。

足首の内反

足首を曲げて、足の裏を内側に向けることを、足首の内反といいます。
足首を捻挫した時に曲がる方向です。
内股ぎみの人や、O脚ぎみの人は、足の外側に体重がかかるため、足首が内反していることが多いです。
前頚骨筋の働きとして、足首を上に曲げることの他に、足首を内反させる、というのがあります。
ですから、足首が内反していると、常に前頚骨筋に力が入っている状態になり、前頚骨筋が硬くなってしまいます。

下腿のねじれ

ここでいう「下腿のねじれ」というのは、太ももの骨(大腿骨)に対して、すねの骨(頚骨)がねじれていることをいいます。
内側と外側のねじれ方でいうと、外側にねじれていることの方が多いです。
この下腿のねじれですが、膝を曲げているときは、足首を左右にねじるようにすると、下腿をねじることができますが、膝をまっすぐにしている状態だと、自分の力で下腿をねじることはできません。
ですから、下腿をねじる、という動きを自分で意識することはほとんどないと思います。
ではどうして下腿がねじれるかというと、骨盤のゆがみや股関節のゆがみなどの影響で、バランスをとるためにゆがみます。
一番多いパターンとしては、股関節が内股になることで、膝が内側を向いてしまい、そのバランスをとるために、下腿が外にねじれてしまうことが多いです。
何もゆがみがないところから、下腿だけがねじれている、ということはないと思います。
ですから、下腿のねじれを矯正する場合は、下腿のねじれをとるだけではなく、股関節や骨盤など、影響を及ぼしているところも同時に矯正する必要があります。

さて、前頚骨筋との関連ですが、下腿が外側にねじれていると、自然と下腿の重心が外側になってしまい、前頚骨筋に負担がかかり硬くなりやすい状況になってしまいます。
それに加えて、膝の向きと足の向きにずれが起きるため、立っているときにつちふまず周辺に過度に体重がかかってしまう人もいます。
このときの、脚のそれぞれの部位での重心のかかり方としては、膝は内側、下腿は外側、足部は内側(つちふまずに体重がかかりすぎ)というふうに、それぞれゆがみのバランスをとるように重心がかかるようになります。
そして、つちふまずに体重がかかりすぎていると、前頚骨筋はすねの外側から、つちふまずのところまでつながっていますので、前脛骨筋が疲労します。
ちなみに、X脚の人はこの傾向が強く、特につちふまずのあたりが疲労しやすいです。

このように、外側に体重がかかることで、すねの外側に負担がかかってしまうことと、人によっては、つちふまず周辺に体重がかかり負担がかかってしまうことで、すねからつちふまずまで繋がる前脛骨筋が緊張して硬くなってしまうのです。
すねの外側がだるい人は、つちふまずのあたりにもだるさや痛みが出ることが多く、つちふまずのあたりを押してみると、痛みを感じることも多いです。
場所としては離れていますが、筋肉としては同じなので、それぞれ影響しあっているのです。

立っている時間が長い

立ち仕事などで、立っている時間が長い場合、当然前頚骨筋にも負担がかかってきます。
これは、前頚骨筋だけに限った問題ではなく、ふくらはぎや太ももも含め、足全体が硬くなりやすいです。

膝が屈曲している

膝の屈曲というのは、膝が曲がっている、ということです。
わかりやすい例でいうと、中腰姿勢のような、膝を少し曲げている状態でいると、下腿の前側に体重がかかります。
ここまで極端な例ではなかったとしても、本人が気づかないぐらい、わずかに膝が曲がっているだけでも、その状態が長く続くと、前頚骨筋が硬くなってきます。
また、先ほどあげたお腹を前に出す姿勢や、猫背姿勢になっている場合でも、骨盤が下がり、自然と膝が曲がってしまいます。
この場合、前頚骨筋の硬さに加えて、膝裏も硬くなっていることが多いので、そこも合わせて緩めてあげる必要があります。

ガニ股になっている

これは、先ほどの膝が屈曲している場合、下腿がねじれている場合と関連してきます。
ガニ股の人は、猫背になり、骨盤が下がり、膝が曲がっている状態になりやすいです。
それに加え、股関節が外にねじれ、下腿も外にねじれやすいです。
これらが合わさって、前頚骨筋の緊張につながります。

骨盤のゆがみ

今まであげてきた骨盤のゆがみの影響は、猫背やおなかを前に突き出す姿勢のせいで、骨盤全体が後ろに倒れ、下がってしまうことで、下腿の前側に体重がかかる場合でしたが、骨盤の横方向への傾きの影響もあります。
左右どちらかに骨盤が傾いていると、片方の脚に余計に体重がかかり、前頚骨筋に負担がかかってしまう、ということがあります。
この場合は、骨盤を矯正して、左右のバランスを調整する必要があります。

歩き方の問題

これは、さきほどの「足首の内反」や「下腿のねじれ」などとも関連してくるのですが、歩き方の問題で、前頚骨筋が硬くなる場合も多いです。
歩く動作を細かく見てみると、足を振り上げる、足を下ろす、地面を蹴りだす、足を下ろす、に分けられますが、このうちの、足を下ろしてから地面を蹴りだすときの動作に問題があります。
具体的にいうと、足で地面を蹴りだすときに、小指側で地面を蹴りだすようになっているのです。
通常の場合は、足で地面を蹴りだすときは、親指側を使います。
小指側を使って地面を蹴るようにしていると、すねの外側に負担がかかってしまい、また、足を横へ振るような歩き方になってしまい、前脛骨筋が疲労します。
こういう人は、足の親指に力が入っていないので、内股傾向であったり、外反母趾の傾向がある場合もあります。

これまであげてきたように、一口にすねの外側がだるい、といっても、原因はいろいろ考えられるのです。
ですから、これらいろいろな原因の可能性を考えて、足首、膝、股関節、骨盤、さらには、猫背などの姿勢や歩き方まで総合的にチェックして矯正していく必要があります。

足の甲や足先のしびれや違和感

すねの外側に感じるだるさや違和感は、前頚骨筋が硬くなることによって感じる直接的な違和感ですが、その他にも前頚骨筋が硬くなることで、血管や神経を圧迫し、足首や足の甲、足先のあたりにしびれや違和感を感じるようになってしまうこともあります。
病院で診てもらうと、「坐骨神経痛です。腰が原因です。」の一言で片付けられてしまうようなことでも、実は、こういう気付きにくいところが影響している場合もあるのです。

次回、すねの外側のだるさや違和感を解消するにはどんなストレッチが必要か紹介していきます。

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